歯の話<2>
■転落への道を歩まないために…
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一度治療した歯が、痛み出したことはありませんか?原因は、ほとんどが虫歯の再発だと思います。
同じ歯の別の箇所に虫歯ができたり、修復物と残った歯の境界から虫歯ができたり。 また、そのようなことがないように努力しているのですが、治療した際の接着剤が溶けて、汚れのたまりやすいすき間ができてしまうこともあり得るのです。
これらの責任が、患者さんにあるとも歯科医にあるとも言い切れないのですが、はっきり言えることは虫歯には「治療したから、これで万全」は通用しないということです。
歯の病気に「完治」はありません。虫歯になったら、もう「手遅れ」なのです。歯科医にできることは、「手遅れ」になった歯の後遺症を最小限に食い止めることだけ。
削る・詰める・抜く・かぶせる・歯茎の治療・ブラッシング指導・入れ歯を入れる。すべてが、後遺症を最小限に食い止めるための手段です。
削ったり、詰めたりした歯は、もともとの歯よりもずっと弱くなってしまいます。治療前と同じ清掃状態だったら、またどこかに虫歯ができる…明白なことだとお思いになりませんか?
歯は治らない。 このことを正しく理解して、予防につとめない限り、転落の道を歩いてしまうことになるのです。
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